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なぜ、これをされると人はやる気になるのか?

企業研修講師として15年、延べ700日の研修に登壇。新入社員から管理職まで1万人を超えるビジネスパーソンのやる気と行動を引き出す。製造業を中心に営業・IT・物流部門まで30社以上の教育体系構築支援と研修プログラムの開発・実施等、人材育成の仕事に360度携わる。
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「研修講師が大切にする7つの考え方」第2話
こんにちは。
リソースフルデザインの木之上です。
前回は、「否定しないで、受け止める関わり方」
について、お伝えしました。
そのことによって、
部下のやる気や主体性を引き出すことができるのでしたね。
そして、その他にもう一つ
部下のやる気を引き出す効果的な方法があるとしたら
なんだと思いますか?
今回(第2話)は、それをお伝えしますね。
私は、研修で参加者の皆さんに、よくこんな質問をします。
「最近ほめられたのって、いつですか?」
すると、多くの方が、首をかしげ、
「ほめられていないよなぁ・・・」としょんぼりします。
どうやら、最近のビジネスの現場では、
「ほめる」習慣があまりないようです。
残念ですね。
あの山本五十六元帥も、
このように「ほめる」ことが大事だと仰っていますが・・・
私は、昔、ある方に本気でほめられ、
人生が変わった経験があります。
小学6年の時の話です。
私は、中学受験のため、ある塾で算数を学んでいました。
算数は、好きな科目だったけど、結果に波があり、
いまひとつ伸び悩んでいたのです。
ある日、難問を解いていたら、М先生が私のノートをのぞき込み、
突然私の目を見て、こう呟いたのです。
「いやぁ~(驚)、君、本当にすごいなぁ!」と。
その時のことを、私は一生忘れられません。
なにせ、M先生は、真剣な眼差しで、私の目をじ~っと見つめ、
大きなリアクションで、驚いたように、ほめてくれたのです。
強烈な体験でした。
M先生の迫力に圧倒された私は、
その時を境に、妙な自信ができてしまったのです。
「僕は、できる子なんだ! 算数が得意なんだ」と。
それ以来、不思議なことに、算数の成績がぐんぐん伸びていき、
私は希望の中学に合格することができたのです。
人は、強烈な体験をすると、
モノの見方や考え方が変わると言われています。
まさに、М先生の強烈なほめ方によって、
私は、自分への考え方が変わってしまったのです。
「自信がいま一つ」から「自分はできるんだ」へ。
自分への見方が変わり、セルフイメージが上がったんですね。
セルフイメージは、自己肯定感とも言われているもので、
これが向上すると、パフォーマンスが向上します。
では、皆さんのセルフイメージはどうですか?
日本人は、セルフイメージが低い人が多いそうです。
他人から否定されたり、自分で自分をダメだししたり。
どんどんセルフイメージが下がっていく・・・。
そして、パフォーマンスも下がっていく・・・。
そろそろ、この悪循環から抜け出しませんか?
その処方箋の一つが「ほめる」ことなのです。
ほめられると、人はエネルギーが高まり、セルフイメージも向上します。
まずは、「ほめる」習慣を、あなたから始めていきませんか?
あなたが変われば、それがさざ波のように周囲に影響し、
「ほめる」習慣が広がっていきますよ。
心理学では
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
いとう考え方があります。
まずは自分から広げていきませんか?
このM先生にほめて戴いた体験が、
私の講師としての「あり方」の原点の一つになっています。
「研修に参加してくださる方々の可能性を信じ、
イイね、とほめ、やる気を引き出していく」
リソースフルデザインが大切にする考え方です。
エピソードで学ぶ
「研修講師が大切にする7つの考え方」
今日の教訓!
その➁『ほめて、エネルギーを高め、やる気を引き出す』
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
良い1日を!
社内講師養成&講師力向上コンサルタント
リソースフルデザイン
代表 木之上拓浩
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