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なぜ、これをされると人はやる気になるのか?

講師が大切にする7つの考え方
2019.06.10

企業研修講師として15年、延べ700日の研修に登壇。新入社員から管理職まで1万人を超えるビジネスパーソンのやる気と行動を引き出す。製造業を中心に営業・IT・物流部門まで30社以上の教育体系構築支援と研修プログラムの開発・実施等、人材育成の仕事に360度携わる。

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「研修講師が大切にする7つの考え方」第2話

こんにちは。
リソースフルデザインの木之上です。

前回は、「否定しないで、受け止める関わり方」
について、お伝えしました。
そのことによって、
部下のやる気や主体性を引き出すことができるのでしたね。

そして、その他にもう一つ
部下のやる気を引き出す効果的な方法があるとしたら
なんだと思いますか?

今回(第2話)は、それをお伝えしますね。

私は、研修で参加者の皆さんに、よくこんな質問をします。
「最近ほめられたのって、いつですか?」

すると、多くの方が、首をかしげ、
「ほめられていないよなぁ・・・」としょんぼりします。

どうやら、最近のビジネスの現場では、
「ほめる」習慣があまりないようです。
残念ですね。

あの山本五十六元帥も、
このように「ほめる」ことが大事だと仰っていますが・・・

私は、昔、ある方に本気でほめられ、
人生が変わった経験があります。

小学6年の時の話です。
私は、中学受験のため、ある塾で算数を学んでいました。
算数は、好きな科目だったけど、結果に波があり、
いまひとつ伸び悩んでいたのです。
ある日、難問を解いていたら、М先生が私のノートをのぞき込み、
突然私の目を見て、こう呟いたのです。

「いやぁ~(驚)、君、本当にすごいなぁ!」と。

その時のことを、私は一生忘れられません。
なにせ、M先生は、真剣な眼差しで、私の目をじ~っと見つめ、
大きなリアクションで、驚いたように、ほめてくれたのです。

強烈な体験でした。
M先生の迫力に圧倒された私は、
その時を境に、妙な自信ができてしまったのです。

「僕は、できる子なんだ! 算数が得意なんだ」と。

それ以来、不思議なことに、算数の成績がぐんぐん伸びていき、
私は希望の中学に合格することができたのです。

人は、強烈な体験をすると、
モノの見方や考え方が変わると言われています

まさに、М先生の強烈なほめ方によって、
私は、自分への考え方が変わってしまったのです。

「自信がいま一つ」から「自分はできるんだ」へ。
自分への見方が変わり、セルフイメージが上がったんですね。

セルフイメージは、自己肯定感とも言われているもので、
これが向上すると、パフォーマンスが向上します。

では、皆さんのセルフイメージはどうですか?
日本人は、セルフイメージが低い人が多いそうです。
他人から否定されたり、自分で自分をダメだししたり。
どんどんセルフイメージが下がっていく・・・。
そして、パフォーマンスも下がっていく・・・。

そろそろ、この悪循環から抜け出しませんか?

その処方箋の一つが「ほめる」ことなのです。
ほめられると、人はエネルギーが高まり、セルフイメージも向上します。
まずは、「ほめる」習慣を、あなたから始めていきませんか?
あなたが変われば、それがさざ波のように周囲に影響し、
「ほめる」習慣が広がっていきますよ。

心理学では
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
いとう考え方があります。

まずは自分から広げていきませんか?

このM先生にほめて戴いた体験が、
私の講師としての「あり方」の原点の一つになっています。

「研修に参加してくださる方々の可能性を信じ、
イイね、とほめ、やる気を引き出していく」

リソースフルデザインが大切にする考え方です。

エピソードで学ぶ
「研修講師が大切にする7つの考え方」
今日の教訓!

その➁『ほめて、エネルギーを高め、やる気を引き出す』

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
良い1日を!

社内講師養成&講師力向上コンサルタント
リソースフルデザイン
代表 木之上拓浩

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